~黒色のダイヤモンドと言われた胡椒の歴史~カンポットペッパー伝来の秘話

カンポットペッパー ブログ

 いつも塩の隣に何気なく並ぶ胡椒は、今のように簡単に海外旅行ができる時代だからこそです。流通技術が発展する前は、胡椒は大変貴重なものとして世界中から求められたスパイスです。そのため胡椒は、「スパイスの王様」と呼ばれるようになり、その中でもカンポットペッパーは「コショウの王様」として呼称されています。
 今回はそんな胡椒の歴史と、どのようにしてカンポットペッパーが誕生したのか話します。

胡椒の起源

 胡椒の原産地は、南インドのアラビア海に面するマラバール地方です。紀元前インドの主要な輸出品として世界中と取引していました。特に肉が主食のヨーロッパでは、冷蔵技術がない当時、胡椒に含まれるピペリンが防腐剤の代わりになり、料理には必要不可欠でした。さらに胡椒は熱病の薬としても使用されるようになりました。

 胡椒が育つ環境として、高温多湿で乾燥しない赤道付近でのみ成長することができ、ヨーロッパで胡椒の栽培が不可能だったため、わざわざ長いシルクロードを経て入手しなければならなかったのです。

胡椒の価値

 シルクロードを経て入手する胡椒は、ベネチア商人やギリシャ商人など経由して運ばれるため、とても高く、ヨーロッパでは金や銀と同じ重さの胡椒が取引され、インドには大量の金銀が運ばれました。当時、納税の代わりに胡椒を納めたり、プレゼントとして使用されたりした。

 そのためポルトガル国王がバスコ・ダ・ガマへインド航路の発見を命じます。インド航路を発見したバスコ・ダ・ガマが、胡椒を直接インドから買うと、普段の仕入れよりも60倍も安く買えたそうです。そしてポルトガルが、インド洋の覇権を築き、高価な胡椒を直接仕入れるようになり、胡椒の値も少しずつ下がります。バスコ・ダ・ガマが発見したインド航路は、「スパイスロード」とも呼ばれるようになりました。

カンポットペッパーの伝来

 この胡椒が如何にカンボジアのカンポット地方へ伝わり、カンポットペッパーと呼ばれるようになったのか。胡椒の起源であるインドから中国に伝わり、アンコール王朝時代の1360年頃に中国からカンボジアに胡椒が伝わってきます。その後、カンボジア全体にも胡椒が広まり、栽培が始まります。

 カンポットペッパーは当初、普通の胡椒と同じ胡椒として流通していました。そんなカンポットペッパーが確立されるようになったのは、フランス植民地時代であった19世紀中頃です。あるフランス人がカンポット地方周辺の胡椒を食した際に、普通の胡椒より味も香りも上質であると、気づき本国へ持ち帰り研究することになります。

 研究の結果、カンポットペッパーは普通の胡椒よりも格段においしいという結果がで、フランスよりカンポットペッパーの大量生産を命ぜられます。そして世界中が注目する胡椒としてカンポットペッパーが広まります。

 しかし、1970年代に起きた内戦により、農民は連行され、胡椒農園は焼き払われてしまいます。焼き払われた農園では、強制的にお米の栽培をさせられて、一気に世界一と言われたカンポットペッパーの生産量が減ります。1990年に内戦は収まり、少しずつ農民も帰ってきます。2000年代に世界一だったカンポットペッパーを復活させてほしいと、世界中から支援などしていただき、全盛期の生産量を復活させつつあります。2010年には、ワインなどを保護しているフランスの組織PGI (Protected Geographical Indication)よりカンボジアで初の認証を取得しました。

 このように歴史があり、世界で一番おいしいと言われたカンポットペッパーを是非ご賞味ください。過去に欧米のTIME誌に「普通の胡椒はテーブル・ワインだが、カンポットペッパーは良質なボルドー・ワイン」と紹介されるほどの絶品となっています。
http://content.time.com/time/magazine/article/0,9171,2103704,00.html

カンポットペッパー 黒胡椒 20g 640円
カンポットペッパー 赤胡椒 20g 680円
カンポットペッパー 白胡椒 20g 680円
カンポットペッパー 塩漬け胡椒 20g 750円

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