以前の記事では、カンポットペッパー各種、黒胡椒、白胡椒、赤胡椒、塩漬け胡椒の違いをご紹介いたしました。
今回はそんな特別なカンポットペッパーの栽培方法をご紹介いたします。
カンポットペッパー 胡椒の種
実は皆さんがお料理にかけて食べている胡椒が、胡椒の種なのです。
知らなかった方もいるかと思います。実際私も知りませんでした。
胡椒の実を乾燥させると、果実の部分の水分が飛んでいき、皮と種だけになるのです。
その実を乾燥させず、土に植えると胡椒の木ができます。
当店Foodnetで販売している、生の塩漬け胡椒は乾燥させていません。
しかし、塩漬けにしてしまっているので、土に植えても育つことはないのでお気を付けください…。
実際栽培する時は、種からの栽培が難しいので、挿し木から定植させます。
胡椒は熱帯地域で育つため、日本では沖縄以外での露地栽培は出来ないです。
カンポットペッパー 栽培方法
カンポットペッパーが他の胡椒と違うのは、栽培方法です。
カンポットペッパーは完全無農薬で栽培されています。
無農薬で栽培されるからこそ、変な匂いが混ざったりすることなく、胡椒本来の香りがするのです。
では無農薬で栽培されているカンポットペッパーはどのようにして、害敵である虫から守っているのでしょうか。
それは昔ながらの伝統的農法で対処しているのです。
今と違い昔は化学肥料や農薬が世の中に流通していませんでした。
そのためその頃は、自然由来の物を使用し、栽培していました。
それは、くさい臭いを放つ、木の葉や実とコウモリや牛のフンを水と混ぜ合わせたものを
胡椒の木へまいていたのです。
これは、虫よけになるだけでなく、胡椒にとっての栄養分ともなります。
そのため、カンポットペッパーは他の胡椒の実と比べ、大きく立派に育ちます。
さらに、カンポットペッパーは栽培しているその地形からも恩恵を受けています。
カンポットペッパーを栽培する、カンポット地方は、年中強い日差しが差し、
土壌は、周辺が海に面していることから、ミネラルが豊富に含まれています。
そして、カンポット地方にだけ含まれる鉱物があり、その鉱物よってカンポットペッパーが芳醇な香りをさせる要因ともいわれています。
また胡椒は、コショウ科コショウ属のつる性植物です。育てる時は、つるが巻き付けるような柱などを一緒に用意する必要があります。
その柱の高さは10mほどの高さが必要となってきます。
そして巻き付いた枝から、ブドウの房のような形状で実を付けます。
胡椒各種の収穫・加工方法
胡椒は、収穫時期や加工方法によって種類が分かれます。
通常よく使用されるブラックペッパー(黒胡椒)は、胡椒の実がまだ完熟してない緑色の未熟な状態で収穫し、それを乾燥させると、黒く変色してブラックペッパーとなります。
ホワイトペッパー(白胡椒)は、赤く完熟した実の表皮を剥き、種子だけにした状態で乾燥させています。
あまり耳にしたこのない、レッドペッパー(赤胡椒)は赤く完熟した実をそのまま乾燥させています。
そして最も珍しい、生の塩漬け胡椒は、ブラックペッパーと同様、緑色の未熟な実を乾燥させず、そのまま塩水で漬けています。
胡椒本来のプチっとした食感が特徴です。
よく間違えやすいのが、ピンクペッパーとレッドペッパー(赤胡椒)です。
ピンクペッパーは、ウルシ科コショウボクという植物の果実を乾燥させたものになり、胡椒とは、品種が異なります。
まとめ
気候、地形条件が揃うことと、無農薬で栽培することによって、カンポットペッパーの栽培が可能になってきます。
このような条件下で栽培されたカンポットペッパーだからこそ、大きな実を付け、香り高い胡椒となります。
当店Foodnetには、初回の方限定の超お得なセットがありますので、是非一度お試しください。
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